ブログのようななにか

まとまりのないもの

こわい話

先日作成した今年中にやることリストに

「所持しているすべてのブログを月最低1回は更新する」

という特に利はない己を苦しめるだけのようなことをリストアップしてしまった。特に書きたいことは現状ないのだが、初回から自ら課した制約を破るのも癪なので適当に書きます。

---

これは僕が大学生の頃に体験した話です。

大学3年の春季休暇、僕は実家に数日間帰省していました。当時僕はとあるPCブラウザゲーに激ハマりしていたのですが、僕の実家にはネット環境がなかったため、帰省している間はスマホでそのゲームをプレイしていました。地元の友人と遊ぶ約束をしていた日以外はほとんど家でゴロゴロしながらゲームをしていたと思います。

帰省して、ふと携帯のメールを確認すると「通信量が超過間近です」という件名のメールが来ていました。当時僕は定額で使い放題のデータプランを契約していたため、このメールは何かの間違いだろうと決めつけ、浅はかにも本文には目を通さずに放置していました。

数日後、「通信量が超過しています」というメールが連続で何通も送られてきていることに気付きました。さすがにおかしいと思ったのでメールの本文に目を通したところ、「規定の通信量を超過したため、超過分の料金を追加徴収します」という旨の内容でした。超過も何も使い放題なのでは...と疑問に思ったのですが、どうやら追加の料金が発生しているらしいので、携帯会社のポータルにログインしてその月の支払い予定金額を確認しました。

 

「18万5600円」

 

その想像を遥かに超える金額を脳が把握するまでしばらく時間がかかりました。何が起こっているのかまったくわかりません。もしかしたらこれはぼったくりなのではないかと頭の片隅で悪態を付きつつ必死に情報を調べていったのですが、遂に原因に辿り着きました。

もう10年以上前になるのですが、当時は携帯からPCサイトを表示するために「フルブラウザ機能」というものを使用する必要があり、PCブラウザゲーをやっていた僕は当然その機能を使用していました。使用しまくっていました。そのフルブラウザ機能の説明をちゃんと見返すと、こう表記されています。

「この機能には一般のデータ使い放題プランは適用されません」

状況を理解した僕は頭が真っ白になっていきました。冷静さの欠片も失った僕は親への謝罪の前金とでも思ったのか、そのとき財布に入っていた数万円をリビングのテーブルに置き、そのまま急いで近所の携帯ショップにダッシュで向かいました。

携帯ショップに到着し店員さんに早口で状況を捲し立てたところ、「状況把握いたしました。月額少し高くなってしまうのですが、フルブラウザデータ使い放題プランに変更していただければこちら定額でご利用いただけます。今月の超過分もこちらの方で調整いたしますので問題ありません。」と笑顔で対応いただいたため、幸いにも惨劇は回避されました。客が神様なのではない。店員さんこそ神様でした。

以降もう2度と同じ過ちを繰り返さないよう、携帯の料金プランに関しては自分の目で隅から隅までチェックするようになりました。今では普通の人よりだいぶ安く携帯を運用している。はずです。

 

ちなみに携帯ショップから帰ってきたら、机の上に置かれた6万円を目にした母親から「本物と偽札を混ぜて置いてるのかと思った」という意味のわからないことを言われて怖かったです。

これが僕の大学生時代の怖い話です。