ブログのようななにか

まとまりのないもの

Middle of Nowhere

みんなが待ち望んだ10年ぶりの復活。
一夜限りの特別なライブ。

という気持ちに浸るライブになるのかなと思っていたけど、始まってみたらそれは10年前のあの当時と変わらないライブだった。

何も変わらない、ただただ楽しいという感情に胸が支配された最高のライブだった。

Supernovaのイントロが掻き鳴らされた瞬間、10年前の高校時代の僕が一気に蘇った。

The Autumn Song、Middle of Nowhere、Lonesome、金星、Salamander・・・音楽に逃避するしかなかった当時の僕を救い、支え続けてくれた名曲の数々。

心の奥底から湧き上がる熱に突き動かされ、何度も拳を高く掲げた。

俺らは本来こんなでかい会場でやるほどのロックスターではないと細美は言ったけど、僕にとっては出会ったそのときから今までずっとまごうことなきヒーローだ。



アンコールの月。

当時は映像では観たことがあるものの、ライブで生で聴いたことはなかったため、今回が初めて。

4人の演奏とスタンド席に座って見上げる夜空に何だか言葉では言い表せない感情が胸に混みあげ、泣きそうになった。



きっとこの日のことも、日にちが経つにつれ徐々に薄れていくのだろう。

だけど、この日のライブが10年前の思い出を蘇らせてくれたように、心の奥底にずっと残り続けてくれるに違いない。

この思い出を掘り起こしてくれる、そんな日がまた来てくれればいいな。